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泣かない女はいない

・・・・・・・・かなり凄い。
表題作の「泣かない女はいない」は20代後半くらい、「センスなし」は30代前半の女性が主人公。いずれも同棲する恋人や夫とうまくいっていないという状況での、特にドラマも何もない日常を描いた短編集。技法的にやってることはよく見えているのだけれども、柔らかく自然な表現が空気のように読むものの心を包み込んでしまう。
詩歌は時代に直立すると言うけれど、繊細な文章表現は読む者の過ごしてきた時間と経験に、その印象が大きく左右される。あの80年代を生きた著者だから、この作品が書けるのだろう。すばらしい。

泣かない女はいない (河出文庫)
長嶋 有
河出書房新社
売り上げランキング: 37762
おすすめ度の平均: 4.0
4 冬の灰色の空の下で淡々と展開される物語
4 切ない片思い、あなたは気づかない♪
4 空気を楽しむ小説。

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