スカイ・クロラ
まだ固まっていないので雑感をそのまま。
・冒頭から、宮崎駿は絵の人で、押井守は映画の人だなあと思った。
・背景がすばらしい。建物の内装の質感がなんともいえん。
・主人公二人の声は浮いている。距離感が違う。が、事前知識でこれは
狙いだと分かっているから判断保留。
・谷原が上手すぎる。ナチュラルな抑揚が実に良く出ている。
・空中戦はすばらしい。主人公の技は海軍航空隊系か?
・散香のキャノピーがBf109っぽい(スライド式だが)。
・He219ウーフーが出てた。
・全翼機が出てくるが、尾翼が下に垂れ下がっている。どうやって離着陸するのだろう?
・なんでもかんでもプッシャ型というのは、効率悪い。
・主人公の目が悪すぎ。レシプロ時代のパイロットなら、真昼でも星が見えるくらいじゃないの?
敵機のシルエットが認識できる距離で発見してちゃ生き延びれない。
・ロッテ戦術が成立してない。
・時々、水素が御先祖様万々歳の母親に見えた、ら・・・原画にうつのみや理がいたw
・トリガーに指をかけた水素と、親指でハンマーを押さえる優一。カマキリのSEXかwと思ったら、2chやブログで同様の感想がちらほら。みんな考えることは一緒なのね。
・互いに干渉し合うことで人生を形作っていくというネタか。
・長い。実寸はわからないが上映時間が124分もあった。
・ティーチャのFwに失速戦術はマズイでしょ。
・ラストシーン、眼鏡をかけてない、煙草吸ってない、表情がやわらかい。
さて、そんなこまかい事に気付く観客は何人いるかな~。
「若者達に伝えたい」ということだけれども、これは伝わらないなあ。
スパイラル上昇型だけれども、上昇角が小さすぎて誰も気付かんような・・・
しかし、映画としてはなかなかだった。
冷静に考えると、「若者」に「映画」で伝えるというのが難しいような気がする。
押井監督の場合どうしても正統派の映画になってしまうので、映画からなにかを読み取る回路を実装していないとならず、その回路はある程度日常的に映画を観ていないと備わらないわけで、伝えたい対象として設定された「若者」がそれほど映画を観ているとは思えない。
TVドラマやハリウッド映画みたいに10分くらい中座しても全然問題ない作りにして、言いたいことは全部誰かに言わせないと伝わらないんじゃないかなあ。
実際キネ旬の宮崎押井新作評でも、おまえらほんとに映画評でメシ食ってんのかと思えるものがチラホラ・・・
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