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暗黒童話

事故で片目を失った主人公は、ある少年の眼球を移植され、視力を取り戻す。
しかし事故の影響で記憶喪失になっていた彼女は元の生活になじめず、
母親ともうまく行かなくなり、学校でも孤立する。
そんなある日、移植された眼球が熱を持ったかと思うと、
見覚えのない光景が眼前に展開される。
たびたび起きるその現象に、彼女はそれが臓器提供者の
見ていた光景であることに気が付くが、ある日、未解決の
誘拐事件の被害者が監禁されている場所を目撃した幻覚を
見たことで、提供者が誘拐犯のアジトを見つけて殺されたことを知る。

眼球を移植したら、その目が見た光景が幻覚のように見えるようになったと言うネタは、
ブラックジャックにもあったし米国映画にもあった。
臓器の記憶ってのはある種の定番ネタなのだが、
乙一が書くと、なんちゅうかまた幻想的でえらくリリカルな話になる。
柔らかめの描写を通して見える向こうの世界は、実は酷く現実的だったり
ホラーであったりするのだけれど。
いや、ありがちのようでユニークな作品だった。
貴重な一作だ。

<bk1>

暗黒童話
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乙一
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5 さすが!!
3 オカルト構造の殺人者
5 騙された!!

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コメント

こんばんは。
トラックバックさせていただきました。
表示されないようなので、URLを置かせていただきますね。
http://1iki.blog19.fc2.com/blog-entry-883.html

トラックバックいただけたらうれしいです。
お気軽にどうぞ。

投稿: 藍色 | 2009/05/28 02:19

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