失踪HOLIDAY
短編「しあわせは子猫のかたち」にはやられた。大学に受かって、借家で生活を始めた主人公だが、そこには妙な先住者がいた。それは前の住人の幽霊と、その飼い猫の子猫である。暗く、世間に背を向けたような主人公だが、実に健全な生活を送る幽霊と子猫に影響され、世界も棄てたもんじゃないと思うようになるのだが・・・。乙一上手いなあ。とにかく感嘆する。
表題作「失踪HOLIDAY」連れ子で金持ちの家の娘となった主人が、母が死に父も再婚、誰とも血の繋がっていない家のなかで自分の居場所を見失い、家出するのだが・・・。すばらしい。2つの視点が良く書けているよ。
乙一
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