ミュンヘン
スティーブン・スピルバーグ監督作品
出演:エリック・バナ、ジェフリー・ラッシュ、 ダニエル・クレイグ、マチュー・カソビッツ
1972年、ミュンヘンオリンピック選手村がパレスチナ系テロ組織ブラック・セプテンバーに襲撃され、犯人と人質11人が死亡するという事件が起きた。これに対抗し、イスラエル情報部モサドは暗殺チームを組織し、事件の首謀者11人の暗殺を計画するのだが・・・・
事件と、殺された人物については実話。モサドの暗殺チームの描写に関しては関してはフクション、のハズ。
パレスチナ、イスラエル、いずれの立場に立つこともなく、現場で行われていることがただの殺し合いであるということ冷徹に描き出されている。
シンドラー、プライベート・ライアン系の淡々とシ-ンを積み重ねる技法で作られている。
手堅く、良くできていると思うが、ディアスポラ、戦争など元々刺激的なネタを淡々と描いた場合と違い、押さえられたモノがない。ゆえに全体的に温度が上がらず、特に中盤当たりではTVドラマ並のあっさりさに落ち込んでしまっている。色調を押さえた映像は素晴らしい。とにかく、美しいとしか言いようがない。
正直これはハズしたかなあ。もうちょっと料理の仕方があったような気がする。
悪い映画ではないんだが、スピルバーグ大明神に対する期待が高すぎるのかな?
普通の監督が撮ったのならば90点だが、スピルバーグなら85点だ。
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