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A君(17)の戦争9 われらがすばらしいとき

総力戦の山場。
おちゃらけた描写が影をひそめ、ややマジメに戦争が展開する。

 参謀本部、動員制度の導入から、日露〜第一次世界大戦をすっとばして、非対称戦まで一気に戦争の様相を近代化する歩くモルトケ参謀本部な主人公。
 ライフル、機関銃の登場による戦争形態の変化は、たぶん小説にすれば陰惨な描写が延々と続くことになるだろうから避けて正解だったろう。
 そもそも二百三高地からソンムあたりの書籍は多いし、これを打開したのは戦車の登場だから、おファンタジー世界でどう組替えるかが難しい。
 非対称戦は、この作品では奇麗事の面だけが取り上げられているが、市街戦→病院に被害→世論に叩かれる→次の市街戦→まず病院を制圧して報道陣シャットアウト→さらに情報操作なんつうことをさらっとやってのける某国だからやれる話であって、戦力に劣る主人公側に出来ることではない。
 それに総力戦は国民国家の誕生と切り離せないし、新聞、ラジオ、テレビ、産業の段階や経済力などと無関係に戦争の様相だけが変わるわけ無いんだけどね。
 ま、そこはラノベなので。

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