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国立国際美術館「ゴッホ展」

15日から20時まで公開しているとのことで、帰りに足を運んだ。
平日の夜なので空いているかと思ったら、美術館に近づいた段階であきらかな人の流れ。
中はエライ混雑だった。ゴッホは日本人受けするとは言うが・・・
しかし絵を見て思ったけれど、この画家は特に実物を見なければ真価が分からないだろう。
塗りの厚みと言いうねりと言い、絵といわれて想像する2次元で表現される代物ではない。
もちろん知識として印象派の一派にそうした塗りの表現をする画家達がおり、ゴッホもそのヒトリであることは知っていたが、聴くと見るでは大違いというのはこういうことである。まさに百聞は一見にしかずと痛感した。
初期の1985年「開かれた聖書のある静物」のテーブル端から下へ垂れるテーブルクロスのところですでに、とんでもない処理をしているが、ネットでみつけた画像ではまったくわからない。
gogh_6
気に入った作品はまず初期のパリ時代の1986年「古靴」。
靴ひものぐじゃぐじゃっとしたその先に、靴の内部が確かに存在する感じが濃厚にした。
gogh_7
また、ゴッホは補色の関係に詳しく、金がなくてモデルを雇えなかったから花をよく画いたというが、たしかに花の色彩はすばらしい。
離れて全体を見てすばらしく、近づいて色彩の奔流にのまれて楽しく、頭を動かし角度を変え、光の当たり具合でさまざまな表情を見せる絵の細部を楽しむ。凝視しすぎてゲシュタルト崩壊を起こしそうになったらまた離れて全体を鑑賞し・・・・。確かに面白い画家だ。
「ひまわり」はなかったが「糸杉と星の見える道」や「夜のカフェテラス」は展示されていた。ゴッホは黄色を好んで使ったと言うが、黄色をべったりと使った「夜のカフェテラス」より、私には「サン=レミ療養院の庭」の印象的に使われた黄色の方が好ましく思えた。
gogh_8

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多色を印象的に配したこの絵は、まるで木々が生きているかのように生命観に溢れていてすばらしい。有名な作品ではないためか、これまで目にしたことがなかったが、この絵が今回一番気に入った。画像がないかとネット検索したら、やはり今回の国内展でこの絵が気に入ったと言う人がかなりヒットした。しかしやはり国際的にはマイナーな作品なのか画像は見つからなかった。こちらの私と同日に行かれた方のブログに、ポストカードがちらりと映っていたので無許可でリンクさせていただく(右下の一葉)。(笑)<LINK
セザンヌの絵も一点展示されていたが、これも塗りが厚く筆はこびがしっかり残っているのだが、ゴッホと比較するとあまりにも整然とした筆運びなのが印象的だった。
モネも何点か展示されていたが、これらも良かった。
しかし、これまでは画集を見て昔はレンブラント好き、ここ十年はゴヤが好きなのだけれども、やはり絵は実物を見ないといけないと思った。

立地条件から狭いのは仕方ないのだが、動線の取り方がまずく、あちこちで人の流れがぶつかって滞留が起こり、スムーズに鑑賞できなかった。想定以上の人数が入っているのならば、多少は入場制限をしても良いのではないかと思った。またライティングが悪い絵が少なからずあり、額縁の影で端が見えなかったり、やたら絵の表面で光が反射して見辛かったりした。国立美術館でこのていたらくはどうだろうかと、正直思う。

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