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助太刀屋助六

 頼まれもしないのに敵討ちの助太刀を買って出てお駄賃を貰う男、助六。人は彼を助太刀屋助六と・・・呼んだかもしれない。
 母の墓参りに故郷へ帰った助六は、そこで今まさに行われようとしている敵討ちに出くわす。両方に助太刀を申し込む助六だが、どちらにも断られる。やがて検分役である関八州取締出役が到着し、仇討ちが始まる。片倉梅太郎が斬られ仇討ちは終わるが、実は彼こそ助六の父親だった。

軽やか、鮮やか、お見事。
奇しくも、先日観た『たそがれ清兵衛』と時代背景、主演が同じである。
どちらもすばらしい映画である。しかし全く違う映画でもある。『清兵衛』の登場するのは侍姿の真田浩之である。『助六』に登場するのは助六である。『清兵衛』は役者が強く、構成は強固で堅牢。しかしながら終盤に来ると過剰なナレーションが耳につき、いささか白けた。『助六』はそれに比して軽い作りである。演出された重みがない。わかりやすい芸術性もない。ただ軽妙で、生命観に溢れ、生活感に溢れている。理屈ではなく、人の息遣いを感じられる映画である。全然ちがう作風ながら、映画作りの巧みさで言えば甲乙付けがたい。ただ正直、この時点で岡本監督の衰えは感じる。ま、真田浩之が24歳とか、鈴木京香が未通娘だとか、ちと役者の年齢的に苦しいところはあったが。 ( ´ー`)y―┛~~
 倒れた後の『EAST MEETS WEST』がリズム感が悪く、ああ岡本喜八も病には勝てなかったかと思ったが、見事な復調。惜しむらくはこれを最後に、二度と新作を見られないことだ。
75点

助太刀屋助六
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5 一見の価値あり!
5 これぞ痛快時代劇!

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